鶴岡市の下水道、使用料金１３．８％引き上げ答申。市町村合併でどうなる（2004年1月23日）

　鶴岡市では下水道の使用料金を５月から13．８％引き上げの計画です。

　庄内南部地区の合併協議会では各市町村の事務事業の違いをすり合わせており、助役会議で検討してきました。その中では、合併後２年間は現状のままで、３年後から段階的に引き上げ、５年後に統一する話しになっていたとのことです。

　鶴岡市が下水道使用料金を引き上げる話しは一言もなく、突然の新聞報道で関係市町村はびっくりです。

　合併協では鶴岡市内部の情報はぎりぎりまで秘密で、いよいよになってから明らかにするのでは、合併の相談は不安が増幅するのみです。

　藤島町では20ｍ³で公共下水道が2,940円ですから、鶴岡市が3,601円になれば合併後２２．５％増、農集排では2,625円ですから37．２％増になります。

　20ｍ³で最も低い羽黒町は2,230円ですから、羽黒町にとっては６１．５％ものアップとなります。

　７市町村のうち鶴岡市が最も高い料金で、合併で大幅アップとなれば、合併反対の声が広がるのは確実です。

　下水道の整備状況は６町村ではほ終わりに近づいていますが、鶴岡市は農村部がこれからで、まだ２万5000人も未整備です。鶴岡市はこれから下水道負担が急増します。

　合併後は鶴岡市の未整備分をも周辺町村で負担することになりますから、ますます下水道使用料金の大幅アップは避けられないことになります。

　こうした合併の具体的な実態を住民に知らせ、合併の危険性を浮彫りにさせなければなりません。

　さらに、鶴岡市は一般会計でも予算編成ができないとして、市職員に賃金カットを提案するほどです。

　阿部酒田市長は「職員の給与に手をつけるとは、もう最後だな」などと話していたと、ある首長が言っていました。人勧カットに上乗せして賃金カットを提案すれば、もう職員の働く意欲は減退します。危機の時こそ職員の意欲を引き出すべきなのに、富塚市長は逆行しています。

　鶴岡市では水道料金も、15年度は４億円もの赤字となることから引き上げの計画で、市民にとってはダブルパンチとなります。

・鶴岡市の下水道、使用料金１３．８％引き上げ　協議会答申（荘内日報2004年1月23日）

・鶴岡市では市独自に職員給与削減を提案しています。

・鶴岡市の経常収支比率は９２・７／財政危機が、強引な合併理由

公共下水道及び集落排水事業の７市町村使用料金体系（合併協資料より）

７市町村使用料比較