新つるおか2014年9月28日No.1912

　24日の鶴岡市議会本会議で、市民団体から提出された３件の請願の審査が行われましたが、新政クラブ、政友公明クラブ等の反対多数で、すべて不採択となりました。

　日本共産党市議団は、３件すべてについて討論を行い賛成しました。すべてに賛成したのは党市議団だけでした。

■「米価下落対策」発議しながら「過剰米処理」に反対

　「政府による緊急の過剰米処理を求める請願」は、新政クラブと政友公明クラブの反対多数で不採択となりました。

　16日の常任委員会審査不採択のあと、米価下落の波紋の広がりから「米価下落対策を求める意見書」を発議する動きがおこり、本会議審査の翌日である25日の本会議で、その意見書を採択しようとする状況の中での請願不採択でした。

　賛成討論に立った日本共産党の加藤鉱一議員は「明日の本会議で『米価下落対策を求める意見書』を議員発議で急きょ提出し、米の需給と価格の安定対策を求めようとするなら、過剰米処理を求める本請願を採択することが筋である。米の需給安定は政府の責任であり、緊急の過剰米処理によって農家の苦境を救うことを強く求める」と述べ、請願採択を強く求めました。

　一方、反対討論に立った新政クラブの本間信一議員は「米の過剰は消費を上回る生産・過剰作付けが原因。少子高齢化で米消費量減少は変えられない。消費者は価格下落を歓迎している。過剰米処理は消費者を意識しない対策だ」などと、米価暴落に苦しむ農家の願いを切り捨てるかのような発言をしました。

　「米価下落対策」の実施を求めながら、「過剰米処理」を求める請願に反対した新政クラブと政友公明クラブの態度は矛盾に満ちたものであり、「市民要求実現よりも党利党略を優先した」と言われかねないものです。

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・議会は農家の苦境救え／加藤鉱一議員が請願に賛成討論／新政クラブと政友公明が過剰米処理に反対し請願が不採択