この問題で、田代地区自治会は61世帯全戸から集めた反対の署名を10月23日、事業者である(株)管理システム（本社・酒田市）と、許認可権をもつ県に提出しました。
31日には、鶴岡市に対して署名簿の写しと依頼書を提出し、市の住民理解と積極的な関与を求めました。
４項目の反対理由
署名は、「新たに現在の６倍もの処理能力施設を建設し、更には廃油、廃酸・廃アルカリといった液体や大型家畜の死体焼却など新規に５種類を追加する計画には断固反対し、計画の見直しを求める」とし、反対理由として４項目をあげています。
①新規立地場所は、田代ため池の南２００ｍ以内に位置する場所であり、３千坪もの敷地の雨水は農業用水として活用される小黒川に放流されるものであり、下流域農地への影響が懸念されること。
②現在稼働の施設の敷地内に、産業廃棄物を野積みしている現状があること。（当初の説明と相違あり）
③排出ガス中の物質濃度は、公害防止基準以内であっても、放出総量の大幅な増大で、周辺地域への蓄積による影響が懸念されること。
④説明会等における資料提供は消極的であり、住民不安の解消が図られていないこと。
この問題では、「新つるおか」８月25日号で取り上げ、産廃施設での焼却から出る排出ガスが、雨水に混じって川に流れ、下流域の羽黒・藤島地域にも影響を及ぼす懸念があると報じました。
