提案された令和４年度一般会計補正予算３億３８５１万８千円のうち、「コロナ克服酒井家庄内入部４００年記念消費応援事業」３億２０００万円を削除した修正案が提出され、全会一致で可決されました。
可決されたのは「強い農業産地づくり支援事業」１８５１万８千円で、ＪＡ鶴岡の大豆調整施設の選別機等導入に対する国の補助金（県経由）です。
■多額の経費など指摘相次ぐ
25％のプレミアム付商品券発行事業について、質疑では、事業の名称「酒井家庄内入部４００年記念」と、コロナ対策は関連しないことや、事業費３億２千万円のうち、委託料７９７５万円などが25％を占め、多額の経費がかかることなどの指摘が続きました。
佐藤正胤商工観光部長は答弁で、
「事業名については、市商工会議所から令和３年10月26日に要望書が市に出され、その中で『酒井家庄内入部４００年記念事業としてのプレミアム付商品券の発行』があったこと、
委託料では、キャッシュレス促進のために、新しいアプリの開発や、事業者の手数料を市が負担することなどを想定」と答えました。
皆川市長は、改めて内容を検討し、再提案するとしています（日本共産党市議団の意見は、新つるおか５月１日号に掲載）。
・プレミアム商品券に３・２億円／臨時市議会／一般会計補正予算３億３８５１万円（新つるおか５月１日号）
■国保税限度額初めて１００万円超える
条例では、市税条例の一部改正は、固定資産税の特例措置の延長等です。
市国民健康保険税条例の一部改正は、課税限度額が初めて１００万円を越えます。
基礎賦課分（医療分）は63万円から２万円引き上げ65万円に、後期高齢者支援金等分は19万円から１万円引き上げ20万円に、介護納付金分は17万円据え置きで、合計額が99万円から３万円アップの１０２万円になります。
■協会けんぽと比べて極端に重い
長谷川剛議員は反対討論で、「限度額は２０１２年度から21年度までの10年間で、77万円から99万円に22万円（28・５％）も引き上げられた。
協会けんぽと比べても、国保税は極端に重い負担だ。
国の国庫負担率を大幅に引き上げて、国民の負担を軽減することであり、限度額引き上げで、負担増を押し付けるべきではない。
限度額は、法定額の範囲内で、市町村が独自に設定できる」と述べました。
反対は日本共産党市議団４人のみで、賛成多数で可決されました。
国保新聞５月１日付によれば、令和２年度で基礎賦課分の課税限度額を引き上げたのは１５１０市町村（86・７％）で、１割超の市町村は引き上げしていません。
