都市の魅力再生とインバウンド化

県市議会議長会研修会

　８日、県市議会議長会主催による議員研修会が山形市で開催され、共産党市議団３名も参加しました。

　「都市の魅力再生とインバウンド化」と題して東京大学名誉教授の月尾嘉男（つきお・よしお）氏が講演を行いました。

　国策として近年増加を図るインバウンド観光（海外誘客）について、歴史的経過や日本の置かれている現状か
ら問題提起がされました。

　特に「実行してはいけない政府依存」とのポイントでは、戦後の政府主導の「むつ小川原開発」の失敗や、地方自治体のテーマパーク戦略の失敗などを事例に掲げ、地域や自治体が自ら、自然や伝統文化など多様な魅力を再発見し、資源としてゆくことがカギと提言をしました。

　併せて、全国各地の活動事例からも、先導する情熱ある人材と、住民の合意による活動の積み重ねが動力になっていることを学びました。

　本市の課題としては、地域の魅力を住民自らが共感できる状況であるか。「食文化」を支える農林水産業の実態。ここに光を当て、解決してゆくべき課題と実感してきました。