関とおる県議

特養整備は、なお緊急課題

　県に求めていた、特別養護老人ホームの入所待機者の状況について、県健康長寿推進課がおこなった調査の報告を受けました。

　入所を申し込んでいる人が、前回調査（平成25年10月）で８２２５人であったのに対し、平成28年４月１日では６６６６人でした。

　その内、要介護１と２の２０３４人は、認知症など特別の理由のある方以外、入所対象から除外する制度改悪がおこなわれました。

　また今回初めて「緊急度」も調査され、要介護３以上の４６３２人の内、施設が「入所の必要性が高い」「１年程度で入所が必要となる見込み」と判断する方が８４２人にのぼりました。

　県は待機者が１５５９人減少した要因として、３年間に９０２床増床数されたこと、居宅介護を支える地域密着型サービスの基盤整備が進んだことを上げています。

　鶴岡市の待機者は前回比で３４９人減少しましたが、１００６名と山形市を上回って県内最多となっています。

　施設サービスの中核である特養の整備は、引き続き、介護保険の重大課題です。　（県議　関　徹）