６月市議会閉会

鶴岡三中改築、国交付金認められず議案撤回

　鶴岡市議会６月定例会が７月１日閉会しました。

■共産党は「学校統廃合」「荘内病院料金引き上げ」に反対

　今議会では、一般会計・国保特別会計補正予算、鶴岡第三中学校改築工事請負契約、松ヶ岡の土地・建物の取得、条例改正案件など17件の当局提案議案が審議され、すべて原案通り可決されました。

　日本共産党市議団は提案議案のうち、「大山小学校と加茂小学校の統廃合」と「市立荘内病院の紹介状のない初診料と再診料の引き上げ」の２議案に反対しました。

■三中改築、交付金確認ないまま入札まで進めたのは問題

改築が予定されている鶴岡第三中学校 　（７月４日撮影）

　鶴岡三中改築に関する３議案が総務常任委員会で審議可決された後に、国の交付金が当初予定の一部しか認められなかったため工事着手が出来ないとして、議案撤回の事態になりました。

　これを受けて議会では議会全員協議会の開催を要求、30日の全員協議会では、市長・教育委員会の説明を受け協議を行いました。

　加藤太一市議は「交付金の内示を正式に確認しないままに入札まで事務手続きが進んだのは問題がある」と指摘しました。

　市の説明では「４月に武道場の交付内示があったので校舎分も６月にはあると判断して行った」「秋の補正予算で交付金がうけられるよう国に働き掛けたい」としていますが、重大な事務手続きのミスです。

■請願はすべて不採択

　請願では、「所得税法第56条の廃止を求める請願」「ＴＰＰ協定を国会で批准しないことを求める請願」と、継続審査になっていた「奨学金制度の充実と教育費負担の軽減を求める請願」は、いずれも反対多数で不採択になりました。

　日本共産党市議団は３請願とも採択のために奮闘しました。