戦前の女性たちのたたかいに学ぶ

治安維持法国賠同盟鶴岡田川支部総会

講演を行う瀬野幸男氏

　治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟鶴岡田川支部（戸村昌也支部長）の２０１６年度総会が４日、市勤労者会館で開かれました。

　総会に先立ち講演が行われ、「戦前の女性たちの戦いに学ぶ」と題して同盟山形県本部事務局長の瀬野幸男氏が熱く語りました。

　瀬野氏は、「平和と女性解放運動に身を投じた女性たちが治安維持法で弾圧され、特高警察から性的陵辱と拷問を受けても屈しなかったのは、一人ひとりの気高い精神によるたたかいだった」と語り、県内では那須てつ（28歳で死亡）、余目町生まれの池田郁（32歳で死亡）、「三太郎の日記」の著者阿部次郎の長女、阿部和子などの実例を紹介。阿部和子は戦後、加藤精三市長の要請で鶴岡市役所に勤務し引き揚げ者の世話役をしたこと、１９４７年34歳で日本共産党に入党し、労働者のための保育所設置に奔走し、50年に仙台に帰り、保育所作り運動に献身、89年に76歳で死亡したことなどを語りました。

　総会では加藤鉱一市議が参加し挨拶をおこないました。