国会決議違反のＴＰＰ批准は許されない

３月議会　請願に対する菅井巌議員の賛成討論要旨

　交渉過程での秘密主義で国民に十分な説明責任を果たさず、今国会で批准に突き進むことは許されない。

　「農産物の重要５項目を守る。守られない場合は脱退も辞さない」とした国会決議違反が明白だ。安倍首相は「国益を守った」と言っているが、何も守られていない。

　協定発効後７年たつと再協議することとなり、関税が撤廃されるまで迫られ続ける。

　また、遺伝子組み換え農産物の表示や、食品添加物、輸入品の検疫体制など、国民の食の安全性を脅かし危険にさらす。

　医療分野では医薬品の特許権を盾にして安価な後発医薬品が排除され、高額な医薬負担に苦しむ恐れがあり、保険外診療が拡大し医療の営利化が進むと恐れがある。

　市議会では、これまで政府に対し「国会決議の厳守を求める意見書」を提出してきた。国会決議違反のＴＰＰの批准は行わない事を求める意見書を政府に送ることが、市議会の最大の責務である。