三川町ゴミ処理受委託問題

無断変更の「地域計画」不受理

共産党市議団、議会としての調査求める

　今後の廃棄物処理計画の元となる「鶴岡市・三川町地域循環型社会形成推進地域計画」（以下「地域計画」）を鶴岡市が三川町との協議なく変更し、三川町の合意を得ないまま三川町の担当課名を記して環境省に変更報告を行った問題で９日、議会全員協議会と会派代表者会議が行われました。

■市当局は変更内容の全文示さず

　全員協議会では、市側が計画書の変更内容を示しましたがＡ４判一枚の説明に留まったため、党市議団が全文の提示を求めましたが、未だ提示されていません。

　計画変更を誰の指示で行ったかとの質問には、環境省の指示で行ったと答え、課長の指示で担当職員が行い、三川町への報告をしないまま提出したと答弁。また、計画変更に伴う施設整備等の総合計の予定金額を質問したのに対して計画段階だからと答弁を行いませんでした。

■共産党は調査委設置しての調査求める

　その後開催された会派代表者会議で、加藤太一市議は「三川町との協議が必要だったのに協議していないこと。三川町の名前を無断で使用したこと。職員の『失念』で済まされる問題ではないことなど疑問点が多く、議会として地方自治法第百条に基づく調査委員会の設置も含めて調査機関をつくり調査すべき」と主張しました。

■新政・政友公明は調査に後ろ向き

　市民クラブは「公文書偽造の疑いもあり百条委員会を設置し調査すべき」と主張。

　新政クラブは「疑問点には答弁をしているのでこれ以上の調査は必要ない」政友・公明クラブは「調査委員会ではなく代表者会議での説明を」との意見を述べたため、この日の会派代表者会議では合意が得られず、22日に再度会派代表者会議を行い協議することとしました。

■環境省は変更報告を不受理に

　11日、山形県・鶴岡市・三川町の担当者が環境省におもむき、これまでの経過を報告しました。

　その際、再度「地域計画」の変更報告を提出した模様ですが、マスコミが「不受理」と報道を行ったことを受け、14日、日本共産党市議団は議長に対して議会に報告を求めるよう対応を求めるとともに、会派代表者の協議の場でも同様の意見を述べ、18日午後２時から会派代表者会議で説明を受けることとなりました。