『お医者さんも来たくなる地域(まち)づくり』の鈴木さんからお便り

お医者さんも来たくなる地域(まち)づくり　鈴木土身著（旬報社　１４３０円）

　　昨年11月８日の「民報」で、鈴木土身(どみ)『お医者さんも来たくなる地域(まち)づくり』の本を紹介しました。
　
その鈴木さんから御礼のお手紙が５月26日届きました。

　「『あえて敵をつくらない住民運動』という表現はなかなか微妙です。

　加藤さんのように分かっていただける方がいると、とても嬉しくなります。」

　秋田魁新報の「社説」と地域調査の報告書ダイジェスト版など多くの資料が同封されていました。

■秋田魁新報の社説

　秋田魁新報の昨年11月24日の社説では、「鹿角の医師確保策ー住民主体の活動が力に」を取り上げ、その中で次のように紹介しています。

　「会の活動の基本になったのが『あえて敵をつくらない運動』だという。

　誰かに不満をぶつけたくなる中、県や両市町、病院、常勤医の派遣を取りやめた大学とも協力。

　国の政策が地方の医師不足を招いた最大の要因とし、地域医療の関係者と立場を超えて連携する姿勢が共感を呼んだのは間違いない。……。」

■攻撃性のない地域を

　鹿角市の市民町民の会は、「悪者をつくり責める相手をつくれば、お医者さんを迎える環境がつくれないと気づいた」と言います。　「敵をつくらない」「安心して暮らせる地域をつくる運動」が、「お医者さんも来たくなるまち」だということです。

　敵をつくり攻撃性のある地域には、誰も魅力を感じないでしょう。

　「あえて敵をつくらない運動」は市民運動だけではありません。

　鶴岡市ではどうでしょうか？。　

・お医者さんも来たくなる地域(まち)づくり／「あえて敵をつくらない」（民報藤島2020年11月08日第1273号）