武神あい子さんの思い出　田中晴子(藤島中町)

昭和28年１月頃の武神あい子さん 昭和29年８月、海にて（右から２番目が晴子さん、あい子さん）

　鈴木重雄さんの「武神千歳さんのこと」を懐かしく読みました。

　千歳さんの長女あい子さんは、終戦間近に疎開され藤島小学校に通学された同級生です。

　たしか１、２年生の頃だと思います。

　お母さんが駅前に洋裁店をしていたので、学校帰り駅前の工藤直子さんと２、３人でお店に寄って、お姉さんたちがミシンを踏んで洋服の仕立作業を見ながら、「私もお洋服を作ってみたい」と胸を弾ませた思い出があります。

　あい子さんは都会育ちで優しい子でした。

　戦争が終わると間もなく東京に帰られましたが、毎年きれいなペン字でクリスマスカードが送られてくるのが不思議でした。

　その頃クリスマスカードは珍しかったのです。今思うと、武神さん一家はクリスチャンだったからと納得しております。

　中学校の修学旅行の際、東京で友達と一緒に再会できたのが嬉しかったです。

　月島の実家にも連れて行ってくれました。

　後年東京ドームでキルト展があり、京子さんと３人で鑑賞出来たのが最後となりました。

　懐かしい思い出です。


・私の昭和 27／武神千歳さんのこと　鈴木重雄（88歳・八色木）(民報藤島2016年5月1日第1047号)