「１kg５円～７円。くず米値段を聞いて驚いている。本当が」「どうやって年末を乗り切ればいいのか」「米価暴落に黙っていられない」と農家の不安と怒りの声が地域に広がっています。
米の生産費は１俵60㌔で山形県では１万３８３０円で、今年の概算金（はえぬき）８５００円はその６割程度です。物財費は８６５１円であり、物財費すら全額まかなえず、労働費や所得はマイナスで、農家の労働価値が全く評価されない、まさに「米作って、飯食えね」状況です。
米価下落の背景には、３年連続の豊作予想と過剰在庫の問題があります。今年秋の政府の備蓄米は今年産の25万㌧を加えても１１６～１４２万㌧。うち５年以上の超古米が40～48万㌧と４割もあり、これを飼料用に回せば、追加的な備蓄米の買い入れは十分可能です。
米価暴落対策に背を向けて、地域農業、地域経済を崩壊させることは、安倍政権が言う「地方創生」と相容れません。
緊急の過剰米処理で稲作農家の苦境を救うこと、生産費を償う米価の価格補償と所得補償を行うことがいまこそ必要です。
庄内農民連ではこうした状況に「いまこそ、農民の声をあげなければ」と、緊急に集会と街頭宣伝行動を行うことを決めました。
26日10時30分から鶴岡公園「やすらぎ広場」で決起集会を行い、その後市内数ヵ所で街頭宣伝を行い、市民に訴えます。
地域農家のみなさん、市民のみなさん、共に行動しましょう。
