山形県議会

「河野談話見直し」採択強行

政府への意見書案は撤回に

３日の抗議集会　連帯の挨拶をする関とおる党市議団長（上）と 市民有志（下）＝鶴岡市役所前

　山形県議会は、山形再生会議から提出された「慰安婦問題について河野談話を見直し、新しい政府見解の表明を求める意見書の提出について」の請願を６日の総務常任委員会で県民の反対の声を押切り賛成多数で採択し、８日の本会議でも賛成多数で採択しました。

　自民党の紹介議員は「河野談話」が「吉田証言」を採用していないことや慰安婦の存在を認めながら見直しの請願に賛成しましたが、談話見直しの明確な理由を上げることができませんでした。

　常任委員会で全会一致とならなかったため、慣例により委員会発議の意見書になりませんでした。

■県民の批判で自民が意見書案を撤回

　８日の本会議で、自民党議員により提出されていた意見書案が撤回されたため、政府機関への見直しを求める意見書提出は行われないことになりました。

　県民の批判が意見書提出を阻止しました。

■鶴岡市役所前で
　市民有志が抗議集会

　鶴岡市では、３日、市役所前で市民有志による「山形県議会への『河野談話見直し請願』提出に抗議し採択をやめることを求める緊急集会」が行われ35人の市民が座り込み、抗議の声を上げました。