20日
庄内たがわ農協総代会
4事業の子会社 8月設立
介護保険事業に新規着手
民報藤島2014年6月15日第953号
庄内たがわ農協(黒井德夫組合長)の第19回通常総代会が6月20日、新余目支所2階ホール(旧梵天)で開かれます。
■出資配当1・0%
今年度は出資配当1・0%(前年度1・4%)が提案されます。
当期未処分剰余金4億1874万円のうち利益準備金として1億円、担い手育成支援対策積立金に3000万円、リスク管理積立金に5000万円を充当し、出資配当金に4509万円を充て、次期繰越剰余金を1億9365万円にします。
さらに特別積立を3億8521万円取り崩し、全額を上記リスク管理積立金に充当します。
担い手育成支援対策積立金は、ハウス助成など担い手支援に3年間、年1000万円取り崩します(3期目)。
リスク管理積立金は6億円を目標に、会計基準変更による損失への対応や資産償却及び有価証券の価格下落等に対応するため積立をおこなうとしています。
■米販売は下げ傾向
2013年度の事業実績では、米穀販売が117億円で前年比2・4%の伸びとなり、園芸特産と畜産を含めた販売総額は149億円で前年比2・6%増加しましたが、合併基準年(平5)の302億円と比べ49%に落ち込んでいます。
平成25年産米の販売は前年産米と比べ1俵あたり1000円~1500円程度安い価格でスタートし、下げ傾向が続いて苦戦となっています。
事業総利益は前年度より9997万円減の44億176万円、事業管理費は4974万円減の42億4499万円で、事業利益は1億5677万円(前年度2億700万円)、経常利益は3億3275万円(同3億7639万円)、当期剰余金は2億2064万円(同2億2517万円)となります。
■4事業の子会社化
農機・車両・燃料・葬祭の4経済事業の子会社を8月設立し、燃料と葬祭は10月に、農機と車両は来年1月に事業開始する計画です。
協同組合の事業を株式会社化することで、企業間競争を煽り、利益優先の事業展開となるのではないかと心配されます。
JA庄内たがわの子会社である「羽黒・のうきょう食品加工(有)」は1841万円の損失決算となっており、会社にしたから経営が良くなるとは言えません。
■高齢者福祉事業へ
26年度は新規に「高齢者福祉事業基本方針」が提案され、担い手農家の介護負担の軽減を図る目的で、
①元気高齢者への介護予防活動(運動、食事、健診・介護・医療)
②JA事業を通じて高齢者の日常生活の支援(見守り、助け合い、職員の地域貢献)
③介護保険事業の実施(ケアマネ、訪問介護、福祉用具レンタル)に取り組み、支援窓口として「JA高齢者支援センター(仮称)」を設置する計画です。
地域の介護施設と連携して支援事業を展開するとしています。
各農協の出資金等の比較
※JAあまるめの購買額はコープ除く。
JA庄内たがわ JA鶴岡 JAあまるめ 1正組合員当たり出資金 33万2148円 27万1933円 82万1176円 正組合員1戸当たり出資金 46万6875円 43万6467円 108万9756円 正組合員1戸当たり販売額 159万2481円 255万4541円 221万5387円 正組合員1戸当たり購買額 109万3497円 183万9781円 179万3470円 自己資本比率 18.12% 16.44% 25.94% 出資配当 1.0% 0.6% 2.0% 特別配当 - 資材0.5%
米1俵30円米1俵100円
ガソリン・軽油・灯油口座振替1㍑2円
(2014年度総代会・総会資料より)