鶴岡市３月補正予算

市職員人件費５億２千万円削減

党市議団「交付税削減は乱暴」と批判

　鶴岡市の３月補正予算は国の経済対策に係るもので、平成26年度に繰り越しして当初予算と一体的に執行するとしています。

　その主なものは、温海小学校の大規模改修に１億６９４２万円、鶴岡第四中学校の耐震補強事業に１億８８０万円、藤島歴史公園に１億３５１３万円、鶴岡公園整備に３９００万円などです。

　職員人件費の削減５億２１３３万円は、国の地方交付税の減額で昨年７月から今年３月まで実施する職員給与の削減で、市職員の生活や民間労働者の賃金、地域経済の停滞に影響を与えています。

　党市議団はこの職員給与の削減に対し、昨年６月議会で、「総務大臣が国家公務員給与の７・８％削減に準じて引き下げを行うよう求め、本来地方自治体の固有の財源である地方交付税を削減するというやり方で市独自の合理化の努力を無視した乱暴なものだ」と批判しました。

■合併時の２・68倍の基金残高

　市は今回の補正予算で財政調整基金へ６億円、減債基金へ８億円積み増しし、市債の繰上償還に１億７２１０万円追加し、さらに国の経済対策による地域の元気臨時交付金12億１９４６万円を公共施設整備基金に積立て、新文化会館整備に充当するとしています。

　合計26億円の積立により、25年度末で市の積立基金は財政調整基金43億８６００万円をはじめ総額で１３２億７３００万円となり、平成17年合併時の49億５５００万円の２・68倍に膨れあがります。