 鈴木重雄さん(八色木) |
今、第２次安倍内閣は憲法改正の実施に向け、さまざまな方法で具体的に進めようとしています。
戦争時代を生きて来た私にとっては、平和は何よりも宝です。
今、戦後生まれの国民―戦争を知らない世代が、国民の４分の３以上になりました。
あの悲惨な戦争を、西部劇映画を観るような感覚にならないように語り継ぎたいと思っています。
私の青春時代は、警察とは別に特別高等警察(特高)があり、国民の言動・思想・信条を日常的に監視しました。
また、軍人・軍属を取り締まる憲兵がおり、警察官以上の権力を持っていました。
戦争に異議をとなえる者は危険思想とみなされ、国家(天皇)への反逆者とされ囚われの身となったのです。
私の身近(小中島)にもよく知っている優れた人材で監禁・投獄された方がおりました。
今、外堀を埋めるように、秘密保護法案が提出され論議されています。
戦争時代のように私たちの言動が日常的に監視され、一方的な政府の情報だけが流され、知る権利が奪われないようにするため廃案を強く主張します。
平和―宝を守るために。
（※昭和７年生まれで、小学校同級生の半分ほど戦争で亡くなったという俳優の仲代達矢さんが、赤旗日曜版10日号１面に登場し、「世界平和に貢献するためには、日本も積極的に軍隊をだすべきだ」などと言う一部の政治家がおり、国民に真実を知らせない秘密保護法までつくるという。
この非常に危険な状況にどうしても抗しなければならないと語っています。〈編集委〉
