ＴＰＰ交渉からの撤退求める請願

市議会で初めて不採択

新政・政友公明・無所属が反対

　庄内農民連（加藤俊行会長）から出されていた「ＴＰＰ交渉から撤退の意見書提出を求める請願」が、18日の市議会本会議で、新政クラブ・政友公明クラブ・無所属議員の反対多数により不採択になりました。

　日本共産党市議団は賛成しました。

　請願は、

　①農産品５品目の関税撤廃が除外できない場合は交渉から離脱すること。

　②ＴＰＰ交渉、日米２国間交渉の内容を公表すること。

　③日米２国間協議を直ちに中止すること。

　の３点を求めています。

■選挙公約と国会決議守らせるべき

　三浦幸雄議員が賛成討論をおこない、
「与党の選挙公約や衆参農水委員会決議を守らせるべきだ。

　しかし、交渉では協定文をはじめ、交渉中の情報は、協定発効後４年間は秘密扱いとされる。

　国益を損なう譲歩があっても政府は守秘契約を楯に説明を拒むことが出来る。

　これではＴＰＰの可否を国民的に議論することはできない。

　このやり方を日米両国の平行協議においても進めようとしている。

　ＴＰＰ参加の影響試算は、関連産業を含め生産額が11・７兆減少すると予測されている。

　鶴岡でも農業産出額が70億減少する。」と述べ請願に賛成しました。

　齋藤久議員が反対討論をおこない、「政府が国益を確保するため粘り強く交渉している最中に、撤退を求める請願に賛成できない」と述べました。

■農業を守る覚悟あるか

　ＴＰＰ交渉撤退の請願に賛成は党市議団の加藤太一・三浦幸雄・関徹・加藤鉱一議員４人と市民クラブの小野由夫・加賀山茂・佐藤峯男・石井清則・渡辺洋井議員の５人。

　反対は新政クラブの今野良和・吉田義彦・加藤義勝・佐藤征勝・神尾幸・川村正志・渋谷耕一・安野良明・山中昭男・五十嵐庄一・佐藤聡・小野寺佳克・佐藤博幸・岡村正博・寒河江俊一・本間新兵衛・齋藤久・上野多一郎・佐藤文一・佐藤信雄議員の20人、政友公明クラブの富樫正毅・秋葉雄・中沢洋議員の３人、田中宏議員でした。

　鶴岡市議会でＴＰＰ関連の請願を不採択にしたのは初めてです。

　議会は、体を張ってＴＰＰ参加を阻止し日本農業を守る覚悟があるのか、問われます。

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