ＴＰＰ交渉から撤退を求める請願

議会委員会で初めて不採択

農業守る覚悟あるか

　庄内農民連（加藤俊行会長）の「ＴＰＰ交渉から撤退の意見書提出を求める請願」が、10日の市議会産業建設常任委員会で不採択とされました。

　賛成は党市議団と市民クラブ、反対は新政クラブと政友・公明。

　請願は、

　①農産品５品目の関税撤廃が除外できない場合は交渉から離脱すること。

　②ＴＰＰ交渉、日米２国間交渉の内容を公表すること。

　③日米２国間協議を直ちに中止すること。の３点を求めています。

　紹介議員の加藤鉱一議員は、「政府が交渉参加を進めている現在、ＴＰＰ参加を阻止するための最重点の課題に絞った請願だ」と説明しました。

　三浦幸雄委員が賛成討論をおこない、
「与党の選挙公約や衆参農水委員会決議を守らせるべきだ。

　ＴＰＰ参加の影響試算は、関連産業を含め生産額が11・７兆減少すると予測されている。

　鶴岡でも農業産出額が70億減少する。」と述べ請願に賛成しました。

　請願に斎藤久委員が反対討論をおこない、

「政府は粘り強く交渉している。

　世界のグローバル化の中で日本は大きな国になってもらいたい」などとと述べ、ＴＰＰ交渉撤退の請願に反対しました。

　政府がＴＰＰ交渉に入ってから、市議会で請願を不採択にしたのは初めてです。

　議会は、体を張ってＴＰＰ参加を阻止し日本農業を守る覚悟があるのか、問われます。