市当局提案の議案は、繰越明許の報告４件、専決処分の承認２件、補正予算２件、条例８件、事件11件、人事１件の合計28件が予定されています。
■党市議団が初めて
補正予算では、ＬＥＤ（発光ダイオード）街路灯の導入経費の追加８００万円（全て国支出金）で、市内の６０００灯設置の調査費が計上されています。
街路灯のＬＥＤ化による長寿命化は三浦幸雄議員が２０１２年６月議会で初めて取り上げ、当局は「新たな情報を注視し、具体的な切り替え時期等について検討していきたい」と答えていました。
■アナログの制限
消防救急無線のデジタル化５億１６８４万円は、国の緊急防災・減災事業債を活用し、２カ年事業で整備されます。
現在使用しているアナログ周波数の使用制限は２０１６年５月末までとなっており、デジタル化は避けられません。
■県が拡充
放課後児童対策事業５９０万円は県の補助拡充です。
障害児の受け入れに対して、現行は国、県、市町村が３分の１ずつ負担して１５７万７千円（年額）を定額補助していますが、３人目以降受け入れに対し、県、市町村、事業主が３分の１ずつ１人につき73万８５００円増額となります。
■住宅リフォーム助成を増額
地域住宅リフォーム工事補助金の増額３０１６万円は、当初予算８６００万円に追加され合計１億１６１６万円になります（24年度予算は補正含め９１７４万円）。
■野球場スコアボード
小真木原野球場スコアボード改修工事９９２２万円は、国の「地域の元気臨時交付金」を活用し、発光ダイオード（ＬＥＤ）による電光表示化をおこないます。
■セントルの廃止
議案では、鶴岡市コミュニティプラザ条例を廃止し、移転する商工会議所の仮事務所として貸し、その後民間に譲渡する予定です。
銀座商店街にあるセントルは鶴岡市にやってくる人たちの交流をはかり、商店街の振興を目的として鶴岡市が建設した施設で、70人収容の多目的ホールや会議室（和室）があります。
■足湯カフェを民間に
温海温泉活性化施設条例の廃止は、行財政改革の実施計画に基づき、温海温泉の足湯カフェChitto Motché（チットモッシェ）の建物を民間に無償譲渡し土地は貸与します。
チットモッシェはもともと、温泉街の旅館を民間企業が取得して企業保養所として活用していましたが、平成14年に民事再生法による財産処分として温海町に購入を依頼し、平成15年３月に温海町議会が土地と建物を５３００万円で購入を決定。
平成16年12月に１６００万円で施設改修工事に着手。
平成17年３月に第３セクター（株）クアポリス温海に指定管理し、４月29日に足湯カフェ「Chitto Motché（チットモッシェ）としてオープン、運営してきました。
行財政改革の実施計画では道の駅しゃりんも25年度中に民間に無償譲渡する計画です。
■ＰＦＩで医師公舎
荘内病院の医師公舎38戸がＰＦＩ方式（民間資金活用）で建設され、事業費は施設買い取り費(建設費)として10億１７００万円、維持管理費として１億１８００万円です。
債務負担行為の追加11億３６００万円、期間が平成25年度から41年度までとなります。
■市民から遠のく
「民間でできることは民間で」という「行革」の方針は、市民の暮らしを守る市役所の使命がますます市民から離れていきます。
