コトバ

カッコウ時計　大沼　浩

　「ハト時計のハトが最近鳴かないんで…」と新聞にありました。ハト時計は英語ではカッコウ時計、ククウ・クロックです。英和辞典にはカッコウ時計、鳩時計とありますから、カッコウの方も知られてきたのでしょう。

　新聞のは電池式ですが、重りを２つ使っていました。時が来ると模造の鳥がー作り付けのもありますがードアから出て、時の数だけ鳴いたのです。

　カッコウ時計は３時になると、ククウ、ククウ、ククウでしょうが、ハト時計はどう鳴くのでしょう。ポッポッポでしょうか。

　柳田國男の説では、ハトポッポというのはまちがいだそうです。「お寺の庭などで遊んでいるハト」は家バトまたは飼いバトで、「鳴く声は、クウクウというだけ」、「ハトポッポというのは山バト、またはキジバト」といいます。

　ハト時計はカッコウの鳴き声をききまちがえたのかもしれませんし、ポッポと鳴くなら山バト時計です。