尖閣問題、共産党提言の反響、各界が政府は方針転換を

―「しんぶん赤旗」を読んで　青山　崇

　志位委員長は９月20日、提言「外交交渉による尖閣諸島問題の解決を」（９月30日号しんぶん赤旗日曜版に全文）を発表し、同日藤村官房長官と、翌日中国駐日大使と会談した。

　注目したＮＨＫは７時のニュースで放映した。

　「<領土問題は存在しない>という立場をあらため、領土に関わる紛争問題が存在することを正面から認め、冷静で理性的な外交交渉によって、日本の領有の正当性を堂々と主張し、解決をはかるという立場にたつべきである」という主旨である。

　「政府の<領土問題は存在しない>“方針転換を”各界から相次ぐ」とし、提言が影響を広げつつあると９月20日付しんぶん赤旗が報じている。

　毎日新聞（22日付社説）は「領土問題は存在しない、という姿勢を続けるだけで事態を改善できるのかどうか、改めて考える必要がある」。「外交官ＯＢのなかでも<領土問題は存在しない>という言い方はもう通用しないという意見が出ている」(与良毎日論説委員)。米倉経団連会長も「中国側が<問題がある>といっているのに対し、日本は解決する意思は全然ないという態度を示していることになる。もう少し柔軟な態度で」と注文する。

　30日のＮＨＫ日曜討論でも出席した識者から賛意が表されていた。

　共産党は、このように、道理にかない現実的な政策・方針を心がけ、現実政治を動かしているのである。