東電賠償２１５万円

庄内農民連・産直センター

キャンセル米と事務人件費70万円認めず

民報藤島2012年6月3日第847号
新つるおか2012年6月3日No.1793

　庄内農民連・庄内産直センターが４月25日におこなった東電福島第１原発事故による風評被害の損害賠償請求について５月24日、部分的に合意に至りました。

　合意内容は、昨年３月から今年２月までの米と秋の果物などの放射能検査費用２０６万１１５０円と、検査に用いた米・果物の検体費、分析機関までの宅急便代、及び分析結果を消費者に知らせるための検査結果のコピー代などの追加的費用９万５１５９円の合計２１５万６３０９円です。

　東電側が賠償に応じなかったのが、取引先からキャンセルを受けた米の逸失利益と、検査品の搬送など事務処
理をした職員の人件費など約70万円です。

　取引の中止や職員の繁雑な事務の増加は、原発事故さえなければ発生しなかったことであり、東電は誠意を持って全面的に賠償に応ずるべきでしょう。

　東電側との話し合いで、今回合意できない分については、第２次賠償請求で再提出することを条件に、部分的に合意することとしました。

　今回、米の生産者60人の１０９検体分の放射能分析費用と、果物関係の分析費用が全面的に認められたのは大きな成果です。

　引き続き、関係する消費者等と共に全面賠償を勝ち取るまで行動を続けてゆきます。（菅井）