県の農林水産業創意工夫プロジェクト

庄内南部そば組合が採択

新つるおか2012年5月20日No.1791

庄内南部そば組合の渡部吉右衛門組合長 （昨年放送された｢NHKスペシャル ハイビジョン特集 三代友達〜大地の祈り 黒川能の絆〜」から）

　県は14日、「農林水産業創意工夫プロジェクト支援事業」の２０１２年度１次募集分として24件の採択を発表しました。

　採択事業の補助金総額は２億６３００万円で、地域別の採択件数は村山６、最上９、置賜６、庄内３となっています。

　鶴岡市では庄内南部そば組合（渡部吉右衛門組合長・櫛引）の「新・そば産地確立プロジェクト」が採択され、「所得に結び付いていない転作地や耕作放棄地にそばを作付けし、地域内の製麺所や手打ちそば店等とも連携しながら、庄内南部地域に新たなそば産地の創出と特選玄そばの生産供給体制の確立を図る」としています。

　鶴岡市のそば産地は、朝日・大鳥や櫛引・宝谷などが知られていますが、同組合は今年３月に立ち上げ、広域的に朝日・櫛引・羽黒地域をエリアにして、事業化を図る計画です。

　渡部組合長は櫛引大豆組合の組合長も務め、「大豆の連作障害の対策で、そばの栽培を進めているが、既存の加工処理施設は手狭になっており、新たな施設で本格的にそば産地化を図っていきたい」と意欲的です。

　県の同事業の２次募集は６月29日までとなっています。