爆弾低気圧の被害 農林水産で

鶴岡市は6億円超
新つるおか2012年4月15日No.1786

 低気圧が日本海で急速に発達し、北日本を通過したことから、3日夜から4日にかけて台風以上の暴風が吹き荒れ、各地に住宅被害や道路通行止め、農業施設の甚大な被害をもたらしました。

 今回の低気圧は「爆弾低気圧」「ハイブリッド低気圧」などと呼ばれています。

 市がまとめた農林水産業の被害額は、10日までの集計で約6億1616万円にのぼりました。

 内訳をみると、パイプハウスの倒壊などの施設被害が1077件(被害金額5億4643万円)、メロン苗や花き等作物被害が4053万円、13・2㍍の高波が押し寄せ、漁船転覆や漁業施設・漁具被害が2890万円となっています。

 党市議団は各地で被害調査にあたり、11日に市農林水産部から説明を受けました。

 市は被害対策として11日午後、庄内各市町と共に県に要望書を提出し、25日の臨時議会に対策費の補正予算をかける予定です。


主な観測地点における最大瞬間風速
観測地点 風速(m/秒) 日 時
酒田 41.4 4日 1:24
浜中 37.6 4日 1:59
狩川 33.2 4日 2:26
鶴岡 26.5 4日 1:45
鼠ヶ関 30.9 3日 23:04


4/3-4の暴風による市の農業被害 単位:千円、棟
地域 施設 棟数 作物 その他 地域計
鶴岡 340,000 684 29,760 0 370,060
藤島 176,478 150 0 0 176,478
羽黒 22,091 149 3,500 0 25,591
櫛引 3,486 60 6,272 0 9,758
朝日 655 8 0 0 655
温海 3,420 26 1,000 300 4,720
合計 546,429 1077 40,532 300 587,261
※他に漁業関係被害 28,900千円
市農林水産部(4/10現在)


平成24年4月3日~4日の暴風による主な被害(4/9現在)

○人的被害 軽傷 4人

○住家・非住家被害(空家含む)
 住家44件、非住家46件 計90件

○公共施設
 市営住宅のプレハブ小屋の損壊、コミセンの窓ガラスの破損など 35件

○道路通行止め(高波や倒木、飛散物等に伴うもの)
 市道18箇所(内、羽黒地区の桜ヶ丘1号線について現在も不通状態)

○停電
 4月3日17時38分から鶴岡市内各所で発生。

○学校施設(幼稚園、小中学校)
 屋根瓦の飛散や窓ガラスの破損、倒木などの被害 34施設

○スポーツ施設
 窓ガラスの破損、看板等の飛散、倒木など 7施設

○社会教育施設
 屋根瓦の落下、雨漏り、壁の損壊など 12施設

○社会福祉施設
 シャッターの破損、窓ガラスの破損、倒木など 27施設

○農業、農林水産関係被害
 ・農業用ハウスの損壊  1,056棟
  (全壊196棟、半壊33棟、損壊76棟、ビニール751件)
全壊 半壊 損壊 ビニール 合計
鶴岡 124 22 17 521 684
藤島 51 70 136
羽黒 18 39 91 149
櫛引 46 60
朝日
温海 16 19

 ・揚水機場等の屋根トタンの破損、窓ガラス破損等の被害、農道への倒木被害

 ・森林組合の工場の屋根、シャッター及び木材乾燥施設の屋根の破損などの被害

 ・漁港内に停泊中の船の流出や横転、件漁協施設等で窓ガラスが一部破損

○その他
 ・鶴岡公園等の杉の木が倒木するなど被害多数

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