資本金10億円以上の大企業が保有する内部留保（連結ベース）が２６６兆円（２０１０年度）に達することが、「しんぶん赤旗」１月17日付けトップ記事に掲載されています。
10年前の２０００年度の約１７２兆円と比べ約90兆円の増加です。
これに対して、民間企業労働者の年間平均賃金は、２０００年の４６１万円から10年には４１２万円へと約50万円も減少しています。
大企業は、「国際競争の激化」「歴史的な円高」などと危機感をあおりながら、賃金引き下げ、非正規雇用化といった労働者の犠牲で、いかに着実に利益を積み上げているか。
大企業がいくら利益を上げても国内経済の低迷は脱出できませんね。
必要なのは国民の購買力の向上です。
大企業の巨額な内部留保を活用すれば、大幅な賃上げや雇用増が可能で、冷え切った内需を活発にして経済発展の道を開くことができます。
経済の真実に触れる報道は「しんぶん赤旗」ならではでしょう。
（※内部留保 企業の利益から株主配当を除いた利益剰余金や資本剰余金） （鉱一）
日刊「しんぶん赤旗」月額３４００円
