山形市が学校給食の線量測定

鶴岡市でも実施すべき

　山形市は16日、県内の市町村で初めて、学校給食で放射性物質検査を始めると発表しました。

■１週間分まとめて

　給食は市学校給食センターが一括して調理しており、小中学校それぞれの給食１食分をサンプルとして冷凍保存し、１週間分を毎週金曜日にまとめてミキサーにかけ、市内の業者に検査を依頼するとしています。

■10ベクレルに設定

　検査項目は、放射性ヨウ素、同セシウム１３４と１３７の３つ。

　放射性セシウムの検出限界を１㌔あたり10ベクレルに設定し、検出された場合は原因を特定して、対策をとるとしています。

　また、厚生労働省が４月からの新基準値案として話し合いを進めている一般食品１㌔当たり１００ベクレル以上のセシウムを検出した場合は、給食の中止も検討するとしています。

　調査は23日の給食から開始し、検査結果は全て翌週火曜日に市のホームページで公表。山形市は昨年８月から給食に使われる野菜など食材の産地はホームページで公表しています。

■鶴岡市でも検査求める声

　鶴岡市でも学校給食の放射性物質検査をおこなうべきで、市内の保護者からは検査を求める声が市給食センターに届けられています。

　農林水産省や厚生労働省、内閣府などは、農畜産物のモニタリング調査を行い「暫定規制値以下のものしか、市場には出回っていない」と言っています。

　しかし、給食関係者によると、市場から仕入れて納品される野菜の中には、価格の安い野菜など放射能汚染地域のものも混じっているのではないかと心配があるといいます。

　日本列島に住む私たちは、海洋汚染も含め数十年にわたって放射能汚染時代を生きることになります。

　子どもは放射線感受性が高く、大人よりはるかにガンなどの症状が出やすいこと、内部被曝は外部被曝より晩発性障害などの点ではるかに恐ろしいことなど、対策の重要性について声を大にしていかなければなりません。