(株)ウエノ（三和・上野隆一社長）は、今年３月10日に撤退した(株)山形レックス工場１棟（延べ床面積１７００平方㍍）を取得、整備し、１日から操業を始めています。同社では昨年10月、県の人材育成事業を活用して１００人を雇用し、酒田市内の工場を借りてコイル製造の半自動化と納期の短縮化に取り組んできました。
同事業の期限が満了となったため70人は退職とし、酒田工場は閉鎖。残り30人を今回取得した藤島新工場に移し、手巻きでコイルを製造しています。
一方、同社は１日、青森県八戸市内の工場１棟を借りて新工場を開設。同県の緊急雇用創出事業を活用し、ピーク時で70人の従業員を雇用するとしています。
■県産業賞を受賞
同社は一般的なトロイダルコイル製造で国内トップシェアを占めています。
「トロイダルコイル自動巻き線機装置」の開発により、ノイズ除去フィルターコイルの動生産装置の実用化に世界で初めて成功し、24時間稼動の自動化生産とトロイダルコイルの生産日本一を実現。また、低価格で信頼性の高いトロイダルコイル生産の国内回帰を進め、本県産業の発展と地域雇用の拡大に大きく貢献している、として平成23年度山形県産業賞を受賞。４日に贈呈式がおこなわれました。
12月11日には酒田市ガーデンパレスみずほで受賞祝賀会が予定されています。
