鶴岡市土地開発公社の第２回理事会が１日開かれ、藤島ふれあい食センター南側（岩浪木材センター北側）の藤島南工業団地の残地５６２９㎡の分譲に基づく補正予算を承認しました。土地の売買価格は５６８５万３千円です。
これで藤島地域の土地開発公社分譲地はすべて完売となり、市土地開発公社の分譲地は羽黒・川代山13区画とマリンタウン鼠ヶ関住宅団地４区画のみとなります。
■臭気対策は万全を期し、行政指導を
分譲申し込みをおこなったのは東北イートップ(株)（代表取締役・成沢剛）で、分譲地では半導体製置組立・解体と飼肥料製造の２つの事業をおこないます。
当局からの説明では、食品残渣のリサイクル事業は藤島地域の資源循環型まちづくりの理念に合致すること、処理に伴う臭気対策は建物内処理や脱臭装置などで万全を期していること、給食センター隣地であることから、万一の臭気発生には行政としても責任を持って指導をおこなうことが述べられました。
■「エコプラザ構想」
同社は生協などスーパーの食品残渣のリサイクル事業を展開しており、堆肥化して「エコファーム藤輝会」で農作物を栽培し販売しています。
今回の事業展開は、「エコプラザ構想」として堆肥化処理の事業拡大をねらっています。
分譲地に設置予定の飼肥料装置は中部エコテック社のクリーンコンポを予定し、処理能力４㌧／日。
第１期（11月１日～12年３月末）で１基、第２期（12年４月～８月末）でもう１基を増設し、１日当たり８㌧の処理を目指します。
同社では登録再生利用事業者の登録（食品循環資源の処理能力５㌧以上／日）をおこない、食品リサイクル実施希望者の窓口を広げるとしています。
■東北イートップ(株)
１９７１（昭46）年12月に(株)庄内クリーン社として設立し、旧藤島町の廃棄物収集運搬処分の委託業務を開始。96年に事業系一般廃棄物と産業廃棄物の取り扱い、ビルメンテナンス事業・環境機器取り扱い、東京エレクトロン社製半導体製造関連の委託業務を開始。99年に食品リサイクル事業を開始。05年に国道３４５号沿に進出し、07年に現在地に本所を移転、08年に社名変更をおこないました。
事業内容は半導体事業部とビルメンテナンス事業部、環境整備事業部の３つからなっています。
資本金は１０００万円。従業員数は47人（11年１月）。
