セシウム汚染牛肉　政府の責任
民報藤島2011年7月24日第804号

　東京都は７月８日、南相馬市から出荷された牛肉から放射能が検出されたと発表。14日には福島原発から60㌔離れた福島県浅川町から出荷された牛肉でも明らかになり、処理された牛肉は全国に流通していました。

　県内でも消費され、酒田市では４月下旬に３保育園で問題の牛肉が使われていました。

　原因はいずれも、粗飼料や敷きわらとして与えられた稲わらの放射性物質による汚染です。

　県内でも飯豊町、白鷹町、尾花沢市の農家数戸が、放射性セシウムを含む稲わらを宮城県大崎市の業者から購入していました。

　大崎市は福島第１原発から約１５０キロも離れています。

　「ただちに健康に影響は出ない」と何度も言い回し、放射能汚染の広がり軽く見てきた政府の責任は重大です。

　食の安全とともに農家の経営を守り、検査体制の確立や飼料の保障、東電に全面的な賠償をおこなわせるなど、政府はその責任を果たすべきです。