学校給食の民間委託

プロポーザル方式で大手企業を予定

　鶴岡市は平成23年度、朝日と櫛引の学校給食の民間委託を強行します。

　保護者やＰＴＡなど、説明を受けたのは地域のほんの一部の人だけで、この地域の学校給食をどうしていくのか、住民の話し合いはありません。

　鶴岡市は「学校給食発祥の地」として全国の関係者から尊敬を受けてきたところです。

　それが民間委託に大転換し、全国で「子どもの命を育む学校給食」の運動に携わってきた人たちに絶望を与えることにならないのか心配されます。

■２社のみの参加

　市当局は委託業者の選定ではプロポーザル方式でおこない、９社を指名しましたが、説明会に参加したのは５社で、２月７日のプレゼンテーションには２社のみの参加でした。

　２月10日に選考委員会で審査され、(株)東洋食品（本社・東京都台東区）が受託業者に予定されています。

　学校給食の民間委託では全国トップの大手企業です。

　荘内病院の給食委託でも、病院給食でトップの実績の日清医療食品(株)で、同様に東京に本社のある大手に受託させる考えです。

　今後、市は藤島や温海地域の学校給食についても民間委託を強行しようとしています。

　市民から「市は地元業者を育て、地域経済の循環をはかるという考えすら持たないのか」という疑問が持たれるのも当然でしょう。