藤島駅笹花線の計画変更案

北側に約５㍍広げ歩道設置

　ＪＲ藤島駅から県立庄内農業高校南門まで４５５㍍が未整備になっている「都市計画道路藤島駅笹花線」について、９月３日、藤島地域県道改良促進期成同盟会（今野良和会長）に県から計画変更案が示され、質疑の後に会として合意しました。

　７日には関係住民に説明会が開かれました。

　（写真）期成同盟会に説明する庄内総合支庁建設部の瀬尾誠次長（３日）

■幅員を約７・３㍍から12・５㍍へ

　計画変更案は、現況道路幅員約７・３㍍の北側を約５㍍用地買収して広げ、北側に歩道３・５㍍を設置し、計画幅員を12・５㍍の道路とするものです。

　歩道３・５㍍は自転車も通れる幅とするものです。

■通学生徒の安全

　南側ではなく北側に拡幅し歩道設置する理由は、道路改良の目的が庄内農高の生徒の通学の安全を図ることにあります。

　歩道と車道の境に０・５㍍の路肩を設け、道路標識の設置場所を確保し、ここに電柱と電話柱が共架できるよう東北電力やＮＴＴに要望するとしています。

　道路南側にも歩行帯を確保できるよう、カラー舗装などの「幅広路肩」２・５㍍とする案です。

■新町橋北側に歩道橋新設

　藤島川の新町橋は南側に歩道橋がありますが、北側に歩道設置することから、新たに北側に歩道橋を新設する計画です。

　新町橋については橋梁診断をおこない長寿命化の工事を進めるとしています。

　今後、関係住民の疑問や相談に個々に応じ、早い時期に決定して、来年度からの事業着手を考えています。

■１９７６年策定

　藤島駅笹花線は、藤島駅を起点とした延長８１０㍍の都市計画街路で、ＪＲ藤島駅と旧藤島町中心部を結ぶ重要な路線です。

　都市計画策定は昭和51（１９７６）年で、第１期工事が平成13（２００１）年、終点側３５５㍍について幅員18㍍道路として整備されました。

　その後、事業中断が続き、公共事業の費用対効果の見直しなどで幅員18㍍道路としての整備は困難になっていました。

　残りの４５５㍍区間については「藤島中心街まちづくり計画」を策定して県に要望を続け、ようやく今年度、整備を前提とした県の調査費が予算化されました。

　今後、都市計画変更の手続きをおこない、来年度から事業着手するとしても完了まで10年以上かかる見通しです。

　関係住民に対する説明会では、早期実現を願う意見と同時に、除雪対策の改善などが求められました。