ワッパ騒動義民顕彰募金５万円超す

１口（５００円）・２口と70人が募金

　ワッパ騒動義民顕彰世話人会（代表・太田榮市）が、４月から呼びかけている募金が、同月末で早くも５万円を超えた。新史料『萬世見聞相場記』が発見され、そのなかに「中川通藤島六所へ村々指たる者許打寄、評議之上可相願よし也」と藤島の動きが出ており、「中川通の藤島六所神社に、中川通に属する村々の指導者が寄り合って相談し、金納を願うことにしたとのことである」と読解できる。

　江戸庄内の行政は最上川を境に川北（飽海郡）と川南（初期は田川・櫛引２郡、後、田川１郡）に分け、川南は中川通・狩川通・櫛引通・京田通・山浜通の５通に分けその下に組があった。中川通は荒川組・藤島組・長沼組・横山組・押切組（※ほぼ現羽黒・藤島・長沼・三川）で５０余の村々があった。その村の代表が集まったということである。

　世話人会ではさらに多くの方々の募金をお願いしている。