西村山１市４町が新型インフルのワクチン接種に独自助成

山辺町、上山市、東根市に続き

　県は11日、県内初の「インフルエンザ警報」を発令しました。

　特に新型インフルが猛威をふるっています。

　ワクチン接種は、５日にはぜんそくなど呼吸器系の持病がある１歳から小学３年の子どもへ始まり、16日には妊婦と重症化のリスクが高い持病のある人への接種が始まりました。

■前倒し実施

　県では健康な１歳から小学３年生までの接種を前倒しする予定で、月内にも始めたいとしています。

　特に子どもに感染が広がり、多くの学校、幼稚園、保育園が臨時休校や学級閉鎖に踏み切っています。

　県内の自治体は、１歳から中学３年生までのすべての子どもに対するワクチン接種費用に対し独自助成を進めています。

　すでに山辺町、上山市、東根市がそれぞれ約半額を独自助成する方針を決めています。

　西村山地域の寒河江、河北、西川、朝日、大江の１市４町は、地域ブロック単位で足並みをそろえ、各市町の１歳から中学３年生までのすべての子どもに対して、１回目分３６００円を独自助成することを決めています。

　西村山地域は１回目分の無料券を配布する方式にし、集団接種の方法で医療機関の負担を軽減することも狙っています。

■独自助成ない鶴岡市

　鶴岡市では11日の市議会臨時議会で、加藤鉱一議員が中学生まで市独自にワクチン接種無料化を求めたのに対し、「多くの財源が必要であり、現時点では考えていない」と答弁しています。

　鶴岡市で１歳～中学３年生全員に１回目分３６００円を独自助成した場合、費用は１万７千人分で６１２０万円かかります。

　合併していない内陸の自治体は独自助成の対応が素早く、鶴岡市は「多くの財源が必要である」として対応できないでは、ここでも平成大合併のマイナスです。