改選後初の臨時議会

正副議長とも第一会派が独占

　鶴岡市議会は改選後初の議会となる臨時会を５日開き、正副議長選と常任委員会の選任をおこないました。

　議長に川村正志議員、副議長に渋谷耕一議員を選出しました。

　共産党市議団は、議長を第１会派から、副議長を第２会派から出すべきと主張しましたが、正副議長とも第１会派の新政クラブが独占しました。

　５つの常任委員会は、会派議員数でみれば新政クラブは３委員長と主張しましたが、議会運営委員長だけを第２会派に、４つの常任委員長は新政クラブが占めました。

　共産党市議団の関徹議員が総務副委員長となりました。

　共産党市議団の常任委員会所属は次のとおりです。
　総　　務　＝関　徹
　市民生活＝加藤太一
　厚生文教＝加藤鉱一
　産業建設＝三浦幸雄
　議会運営＝加藤太一

■副市長選任など

　臨時会６日は、市当局提案の本年度一般会計補正予算案、副市長、監査委員、市教育委員会委員の人事案の計５議案を原案通り可決、同意し、閉会しました。

　副市長は市農林水産部長の山本益生氏の選任に全会一致で同意しました。

　市監査委員は市議会事務局長の板垣隆一氏、議会選出の神尾幸氏の選任に全会一致で同意しました。

　任期は９日から４年間です。

　任期満了に伴う教育委員は、中目千之氏の再任、佐藤清美氏の新任に同意しました。

　任期は12日から４年間です。

　現在、教育委員長を務める伴和香子氏が退任することになり、12日に開く教育委員会で後任の教育委員長を互選する予定です。

■市独自に無料化を

　本年度一般会計補正予算は、新型インフルエンザワクチン接種費用軽減助成費として７３９２万円を追加するもので、全会一致で可決されました。

　優先接種者のうち、低所得者などの負担を無料にするものです。

　質疑では、共産党市議団の加藤鉱一議員が初質問をおこないました。

　加藤鉱一議員は、「子どもの感染の広がりが大きく、市独自にワクチン接種は中学生まで無料化の拡大をすべきだ」と求めたのに対し、山木知也健康福祉部長は、「多くの財源が必要であり、現時点では考えていない。今回はリスクの高い人のなかで低所得のために接種を控え重症化することのないように配慮したものだ」と答えました。

鶴岡市議会人事（11/5臨時会）

議長	川村正志（新政クラブ・61・大荒）
副議長	渋谷耕一氏（新政クラブ・60・松根

議長選挙結果（投票総数34票・うち無効1票）

川村正志（新政クラブ）	28票
加藤太一（共産党）	４票
加賀山茂（市民クラブ）	１票

副議長選挙（投票総数34票・うち無効1票）

渋谷耕一（新政クラブ）	28票
三浦幸雄氏（共産党）	４票
加賀山茂（市民クラブ）	１票

鶴岡市議会常任委員会人事（11/5臨時会）

▽総務常任委員会　◎今野良和（新政）○関徹（共産） 田中宏（無所属）佐藤峯男（市民）神尾幸、野村廣登、 佐藤信雄、佐藤征勝、渋谷耕一（新政）

▽市民生活常任委員会　◎佐藤博幸（新政）○秋葉雄（政公） 石井清則（市民）加藤太一（共産）吉田義彦、斎藤久、 　安野良明、加藤義勝（新政）

▽厚生文教常任委員会　◎上野多一郎（新政）○本間新兵衛（同） 渡辺洋井、加賀山茂（市民）加藤鑛一（共産）富樫正毅（政公） 山中昭男、小野寺佳克、岡村正博（新政）

▽産業建設常任委員会　◎五十嵐庄一（新政）○佐藤聡（同） 小野由夫（市民）三浦幸雄（共産）中沢洋（政公）寒河江俊一、 佐藤文一、川村正志（新政）

▽議会運営委員会　◎加賀山茂（市民）○岡村正博（新政） 小野由夫（市民）加藤太一（共産）富樫正毅（政公）、 吉田義彦、齋藤久、本間新兵衛、野村廣登、佐藤征勝（新政）

11月６日の鶴岡市議会臨時会で決まった人事

副市長	山本益生（市農林水産部長・60・馬町）
監査委員	板垣隆一（市議会事務局長・60・文下） 神尾　幸（議会選出・62・金谷）
教育委員	中目千之（再任・62・昭和町）佐藤清美（新任・40・木野俣）

　現在、教育委員長を務める伴和香子氏（59・家中新町）が退任し、12日に開く教育委員会で後任の教育委員長を互選する予定。