日本共産党との語らい

市民アンケートを考える⑥

「究極のめざすところを隠している」か

　「究極のめざすところを隠している気がぬぐえない。昔と変わったのか。物事をすぐ反対という立場から進めるように感じる。活動が自ら進んで行っているのか、党というこわい存在のために行うのか、後者のような気がする。」

　以前の「日本共産党と語らい」で触れたこととダブルこともありますが考えてみましょう。

　「究極のめざすところを隠している気がぬぐえない。」というご意見です。

　戦前と戦後を通して、支配者が盛んに宣伝したことで、「表向きはいいが本当のねらいを隠している。」「衣の下の鎧」などと陰謀団のように国民に思わせてきたのです。

　同時に当時の日本共産党は非合法化され、新聞・ラジオなどで堂々と主張することはさせませんでした。

　国民に知らすのは非合法活動で逮捕された「赤化事件」などという陰湿な報道でした。

　だから「アカ・赤」と言い恐ろしい集団というイメージをつくりあげました。

　赤は本来情熱を示す色、紅白餅、運動会の赤組・白組などのように良いイメージなのにです。

　日本共産党はまず国民生活の苦しみの根源とそれをなくす進路を明らかにします。

　戦前は天皇絶対の専制政治と戦争体制としました。

　それは新憲法によって排除され日本共産党の主張の正しさが証明されました。

　戦後はアメリカ従属と大企業・財界の支配です。

　条約上の義務でない兵士の住宅費などいわゆる「思いやり予算」、消費税とほぼ同額の大企業減税などに見られます。

　そう主張するのは、残念ですが日本共産党だけです。

　この根源をなくす当面の道を民主主義的変革とし、その後に社会主義・共産主義社会をめざす社会主義的変革に進むと綱領に明記し、「究極のめざすところを隠して」いるのではないのです。

　国民への宣伝はまだまだです。

　今「綱領を語る運動」を進めていますが、ぜひ綱領としんぶん赤旗をお読みください。