日本共産党との語らい

市民アンケートを考える②

脇役は楽、名前は時代遅れ　１

　「自分たちが主役になるつもりがない脇役は楽である。共産党という名前が時代遅れである。世界で消えてゆくように思う。」

　「主役になるつもりがない脇役」とあります。

　たしかに結党以来86年、こんなに長い間、国政で与党になったことがないので、このように写るのもやむをえないことと思います。

　しかし、「主役になるつもりがない」のではありません。

　主役になれない（いやさせない）最大の理由は、支配勢力が戦前戦後、教育やマスコミを使って、天皇専制政治・侵略戦争反対を一貫して主張する日本共産党を攻撃し弾圧してきたことです。

　戦前は治安維持法をたてに、みなさんが知っている『蟹工船』作者・小林多喜二の拷問死はその典型的な例ですが、送検者７万５６００人、逮捕者数十万人、死亡１６８２人という膨大な犠牲者です。

　戦後は一時期、合法政党としましたが、アメリカは日本を「反共の防壁」とするため民主化政策を転換し、軍国主義者を追放した公職追放令を悪用して、共産党幹部・機関紙「アカハタ」幹部を公職追放するなど弾圧し、数年間事実上党活動を中止させました。

　以上のことが重なって国民の心底に共産党は「アカ」「恐ろしいもの」という根強い意識がつくられ、主役になる道を他の党より困難なものにしました。

　「脇役は楽」どころか命がけで活動しなければならなかったのです。

　記入者は、おそらく現在の日本共産党について述べたものと思われます。

　しかし党の歴史の理解をいただきたく最初に書き、ご指摘の点は次号にしたいと思います。（つづく）（Ａ）