日本共産党との語らい

市民アンケートを考える①

―批判の公表に好感、しかし一党独裁では

　先号で日本共産党と共産党議員の活動について批判的なものを選んで紹介しました。

　「自分たちへの批判をそのまま公表したことは、私と同じような考えのところもあり好感を持つ」との電話もありました。
　コメントしたいと思います。

■頭から共産党否定多く

　「批評がましくなりますが…、共産党の方々は広く勉強されていると思います。誠実に活動されていると思います。それなのに頭から共産党かと否定する人は多いのです。それは旧ソ連、北朝鮮、そして中国のような一党独裁を嫌うからではないか。「絶対こうでなければ」という程、一般の人は強い意志をもちません。」

　残念ですがご指摘のように「頭から共産党かと否定する人は多い」のが現実です。

　原因を旧ソ連、北朝鮮、中国のような一党独裁を嫌うからではないかと書いています。

■旧ソ連崩壊に歓迎声明

　日本共産党の歴史でそのように受け取られることもありました。

　しかし旧ソ連崩壊のとき世界の共産党の中でいち早く歓迎声明を出しました。

　ソ連は国内では専制政治、世界では覇権主義（１９６８年チェコスロバギア・１９７９年アフガニスタン軍事侵略など）で、本来の社会主義ではないと前から批判し闘ってきたからです。

　中国共産党は毛沢東派の時代に、日本共産党の「議会の多数を得ての革命」という考えに矛先をむけ、武力革命だと敵として攻撃し交流が断絶しました（現在は交流進み特派員も常駐）。

■反対政党の政治活動も厳格に保障

　日本共産党は、外国とは自主独立、国内では、国権の最高機関である国会で国民多数の支持を得て政治を進めるとしています。

　「思想・信条の自由、反対政党を含む政治活動の自由は厳格に保障される。<社会主義>の名のもとに、特定の政党に<指導>」政党としての特権を与えたり、特定の世界観を<国定の哲学>と意義づけたりすることは、日本における社会主義の道とは無縁であり、きびしくしりぞけられる。」と綱領に明記、一党独裁を厳しく排除しています。

　少しはご理解いただけたでしょうか。

　「一党独裁」の誤解を解くようご協力いただければさいわいです。（Ａ）