日本共産党との語らい

未来社会をどう考えているのか①

―まず民主的改革を

　今はいいこと言っているが、将来はどうするのだという不安があるのでしょう。

　共産党の綱領をもとに考えてみましょう。

　綱領について、広辞苑は次のように説明しています。

　「①物事の大切なところ。眼目。②政党・労働組合などの立場・目的・計画・方針または運動の順序・規範などを要約して列挙したもの」。

　いわば政党の命といえるもので国民の皆さんとの大事な約束ごとです。

　日本社会の当面の改革は、社会主義革命ではなく資本主義の枠内での民主主義革命としています。

　しかし50年ほど前までは、発達した資本主義国では社会主義革命だとする考え方が、世界で圧倒的で民主主義革命を主張するのは日本共産党だけでした。

　しかも党内でもなかなかまとまりませんでした。

　60年安保闘争などの実践活動と論議を経て現在のような考え方に落ち着いたのです。

　今では日本共産党の理論は、世界的に注目され中国共産党・ベトナム共産党などと理論交流会談が行われています。

　資本主義の枠内での民主主義革命とは、１つはアメリカいいなりをやめて独立し、自主・自立の外交を進めること、２つは派遣労働のような人間をモノ扱いする経済をやめルールある経済社会をつくることです。

　アメリカや大企業をすべて悪とする立場ではないのです。（Ａ）