自民党実力者（元官房長官・幹事長）野中広務さんが「赤旗」で語る「<宿敵>だったあなた方<「赤旗」>に私の思いを語るのも、いまの時代がそうさせるのです。」と言って、野中さんが「しんぶん赤旗」（６月27日）一面「特別インタビュー」で語っています。
その中のいくつかをまず紹介します。
■小泉内閣が日本の屋台骨を粉々に
「政治を見ると、おかしくなっていく日本を感じます。とくに小泉内閣の５年は、短いことばで国民を狂わせて、アメリカ型の市場万能主義をそのまま持ち込み、アメリカの権益がかかわる戦場に自衛隊を派遣して、日本社会の屋台骨を粉々にしてしまいました。」
ぶっ壊したのは自民党でなく日本社会の屋台骨だったのです。
同じことを元県会議長だった自民党のＹさんも言っています。
■特措法（テロとイラク）に反対
野中さんは、01年のテロ特措法、03年のイラク特措法に本会議場から退場し棄権し反対の意思を示しました。
「自民党は戦争が好きな政党になってしまった。」そして自衛隊は地球の裏側まで行けるようになったと嘆いています。
「今日ほどこの国の進路を誤らないように明治以後の歴史を振り返り、平和を考えなければならない時はない」と強調します。
■政界再編なんていっても
「小沢さんも国連の下でなら自衛隊を海外にだしてもいいなんておかしなことをいっています。こんどの総選挙で民主党が政権をとっても何の展望も開けないでしょう。政界再編なんていっても、本当にまともにこの国の行方を決める政治家の集団はできないんじゃないかと思います。」と政界再編の欺瞞をズバリついています。
マスコミは「政権交代劇場」をいますぐ止めるべきです。小泉劇場の過ちを繰り返さないためにも。（Ａ）
