守谷氏は、山形新聞５月30日付「ワッパ騒動を後世に」を読み、すぐ事務局に募金を送るという連絡がありました。同時に地元呼びかけ人の太田榮市氏にも連絡があったとのことです。
太田氏を含めた藤島地区呼びかけ人の成澤功・青山崇の３氏は、早速守谷氏宅を訪れお礼を述べ１時間ほど懇談をしました。
守谷氏は、大松庵を見て来たこと、ワッパ騒動は庄内農民の誇りであり、故上林与一郎氏は本にも書かれ聞かされもしたこと、募金には上林氏の遺志も込められていることなどを語りました。
太田氏は「９月11日（金）除幕式を行うので予定に入れてくれるように」とお願いをしました。
守谷氏は門口まで出られ、３氏がそれぞれ帰るのを丁寧に送られたとのことです。
このことにも守谷氏の顕彰碑建立への深い思いを感じさせられます。
（『庄内農民とワッパ騒動ー天保・明治の転封一揆とワッパ騒動の真相』上林與市郎著・新生社・昭和32年２月28日発行）