「おくりびと」オスカー受賞に興奮

日本初　米アカデミー賞の外国語映画賞

　庄内地方を舞台にした滝田洋二郎監督の映画「おくりびと」が23日、第81回米アカデミー賞の外国語映画賞受賞の快挙をなしとげました。

　オスカー受賞の興奮が全国と庄内を駆けめぐりました。

　日本映画の同部門へのノミネートは12作目で、受賞は史上初とのことです。

　「おくりびと」にエキストラとして出演した地元の劇団だいこん座の高橋寛代表（本人もお通夜の親戚の人として出演）からひと言寄せていただきました。


■「おくりびと」に出演して　劇団だいこん座代表　高橋　寛

　「たくさんの周りの人たちから声をかけられるのでおどろいています。アカデミー賞とは……。

　地元の劇団の人に出演してほしいといわれて、だいこん座から６名ほどが、最初の本木雅弘が山崎努から指導を受けるシーン、鶴岡の「鶴の湯」のシーン、火葬場のシーンに出ています。

　暗いニュースが多いなかで、「日本人的繊細な良さ」「庄内の自然情景」が評価されたのでしょうか。まる２日間、仕事を休んで撮影にのぞんだのも、これだけ評価されるとうれしいものです。」

　☆　☆　☆

■五十嵐照子さん

　劇団だいこん座の五十嵐照子さんはセリフのある役で、吉行和子演ずる山下つや子の幼なじみとして鶴の湯で出演しました。

　五十嵐さんは「となりにオーラを感じる人がいると思ったら吉行和子さんでびっくりした。半日ロケしても映画での出番は５秒ぐらいでした。23日の受賞発表後、たくさんの人たちから電話をいただきました。長年会っていない短大時代の友達からもかかってきて、これがアカデミー賞なのだと実感しました。」と語ってくれました。

（写真）高橋寛さんと五十嵐照子さん・たんぽぽ保育園にて