あべななえさん

絵本原画展開く
民報藤島2008年10月5日第664号

 先月21日から28日まで東田川文化記念館で開かれました。

 あべななえ(阿部七重)さんは駅前出身(阿部公彦さん息女)、東京都在住、鶴岡北高時代から絵を志し、大学卒業後、絵本と木のおもちゃの店「ペンギンハウス」に勤務。『おやゆびひめ』『あかちゃんのごきげんがよくなる12のわらべうたえほん』などの著書があり、今年2月には最新作『12か月のうたのえほん』を発刊しました。

 原画展はこの絵本の原画から始まります。

 私などの世代もよく知っている、はる・なつ・あき・ふゆの童謡63曲をイメージした絵です。

 冒頭は「はるが きた」で、満開の桜の木の下で、もうブランコやオヤツを食べている友だちのところに、風船も両手にもつ3人の友だちが駆けつける姿が生き生きと描かれています。

 また「ゆうやけ こやけ」は、絵を描いていた子、野球していた子らが灯の点く家路を急ぐ姿も微笑ましい。淡くほのかな色彩の基調も子どもたちを絵本の世界に誘います。

 63曲すべての歌詞と楽譜と一緒の絵であることが楽しみを膨らましてくれます。

 年齢をとわずどなたも楽しめる絵本原画展でした。作者の今後のご活躍を期待したい。(AO)