庄内町で｢持ち家祝い金制度」創設

地元業者に発注すると交付金

　庄内町では今年度、新たに「持ち家祝い金制度」が創設され、好評です。

　地元の建設業者に発注した住宅の新築・増改築工事（50万円以上）に対し、施工主に祝い金を交付するものです。

■申し込み多く補正予算追加

　祝い金は工事費の５％（限度額50万円）で、町では当初予算１０００万円を計上しましたが、４月15日から６月12日まで47件の申し込みがあり、急きょ６月議会に６００万円の補正予算を追加しました。

　７月23日現在で申し込みは73件に増え、大変喜ばれています。

　これまで町内の住宅の新築や増改築は、大手などのハウスメーカーがほぼ７割を受注し、地元の大工さんには仕事が回らず、ハウスメーカーの安い組み立て労働が恒常化していました。

■民商支部が党議員団と申し入れ

　「地元の建設業者に仕事を回してほしい」との声に、鶴岡民主商工会余目支部は、合併直前の05年６月、余目町長に「仕事おこしに力を入れてほしい」と申し入れてきました。

　全国商工新聞の住宅リフォーム助成制度の記事を紹介し、共産党議員団と共同で交渉してきた運動が今回の制度に反映しました。

　工事を受注した民商会員の長谷部忠さん（56）は、「地域を知り尽くした優れた技術を持っている地元の大工さんが直接工事を受注する機会が広がり、うれしいかぎり。当面３年間の制度になっているが、実績をあげてさらに延長できるようにしたい」と語っています。

　地元業者を助け、経済波及効果も大きく期待される、こうした制度こそ待たれていました。

　鶴岡市でも庄内町に学んで実現すべきです。

（全国商工新聞７月14日付け記事参照）