与党議員、市民の苦悩は人ごと

後期高齢者医療制度の見直し

ミニマムアクセス米の輸入停止

　鶴岡市議会６月定例会最終日の27日、市民団体から出されていた２つの請願が、与党会派の反対で不採択となりました。

　山形県社会保障推進協議会から提出された「後期高齢者医療制度の見直しを行うことを求める請願」は、新政クラブが「廃止がちらついているから」との理由で反対。75歳以上に差別医療と新たな保険料を押しつける制度に賛成では高齢者の怒りは必至です。

■請願団体で差別

　庄内農民センターから提出された「ミニマムアクセス米の輸入停止を求める請願」も、新政クラブと黎明公明の反対で不採択となりました。

　ところが、与党会派は同じ趣旨の農協提出の請願には賛成しており、請願団体によって差別する態度です。

　議会が同じ趣旨の請願を一方は採択、もう一方は不採択など矛盾した議決をすることは、本来許されません。

　「ミニマムアクセス米の輸入停止」は農業者すべての願いです。

　酒田市議会では、庄内みどり農協と袖浦農協が連名で、農民連よりもさらに強い内容の、「輸入の『即時』停止」の請願を出し、農民連の請願も全会一致で採択されました。

　不採択になったのは鶴岡市議会だけです。

　新政クラブと黎明公明は、米価暴落に苦しむ農民の苦悩は人ごとで、見識のなさを露呈しました。

「後期高齢者医療制度の見直し」の請願に反対し
高齢者を敵に回した鶴岡市議会議員

神尾幸（議長） 　　　　　　　　6月27日鶴岡市議会本会議

　賛成は中沢洋議員、共産党市議団、連合鶴岡（佐藤峯男議員は棄権）、みどり鶴岡

ミニマムアクセス米の輸入停止の請願に反対し
請願団体で差別する鶴岡市議会議員

神尾幸（議長） 　　　　　　　　6月27日鶴岡市議会本会議

　賛成は共産党市議団、連合鶴岡、みどり鶴岡