６月議会に水道料金統一案

温海地域などに緩和措置

　鶴岡市の水道料金が９月１日（10月検針分）に統一となり、これまで安かった温海・櫛引地域の住民にとって負担増になるケースが多いことからから、市では緩和措置を設ける予定です。

　８日に開かれた鶴岡市議会会派代表者会議に、その内容が示されました。

　３月に出された水道審議会答申の付帯事項とされた緩和措置（案）を含む条例改正案を、６月議会に提案するものです。

　特に温海地域は、温泉旅館などでは30％以上も負担増になることから、「統一料金が現行料金より30％以上引き上がる使用者の料金は、30％を限度に設定する」としています。

　しかし、この緩和措置は１年限りで、その後統一になれば、温海地域だけで新たに２２５０万円もの負担増となる計算で、今年度統一分と合わせ、市町村合併の冷酷な痛みとなります。

　藤島地域の月山水道企業団では同時期に鶴岡市の料金に統一し、来年４月に事業統合する予定です。

　藤島地域の水道料金は、20立方�b使用で６９０円の引き下げになる計算です。

水道料金統一に伴う引き下がり件数と引き上がり件数

※平成18年度実績をベースに試算

水道料金統一に伴う緩和措置(案)

�@統一料金が現行料金より引き下がる使用者の料金は、　統一料金とする。
�A統一料金の引き上がり率が現行料金の30％以内の使　用者の料金は、統一料金とする。
�B統一料金が現行料金より30％以上引き上がる使用者　の料金は、30％までを限度に設定する。
�C緩和措置期間は１年間とし、平成21年９月からは全　て統一料金とする。
�D加入金は統一料金とする。

緩和措置(案)を実施した場合の対象件数と減収額

※平成18年度実績をベースに試算