（写真）公開討論会で意見を述べる佐藤氏（右）と、
左から篠原氏、舟山氏＝６月30日、山形市
第21回参院選が12日公示、29日投開票でおこなわれます。
参院選山形選挙区立候補予定者による政策提案型公開討論会が６月30日、山形市内のホテルで開かれました。
日本青年会議所東北地区山形ブロックが主催し、４００人が参加（主催者発表）しました。
討論会には、日本共産党の佐藤まさゆき氏、自民党の篠原みえこ氏、民主党の舟山やすえ氏が出席しました。
■舟山氏 年金財源は消費税
年金問題で佐藤氏は「すべての加入者、受給者に記録の送付を政府に提案した。税金で最低保障年金制度を確立する。（民主党の）財源に消費税という案には反対だ。社会保険庁の解体は国が責任を放棄するもの」と批判しました。
篠原氏は「社会保険庁の体質が問題だ」と語り、舟山氏は「最低保障年金制度をつくる。財源は消費税で」と述べました。
■篠原氏 憲法改定を進める
憲法改定について篠原氏は「２０１０年の国会発議に向け、新憲法制定運動をすすめる」と憲法改定を明確に示し、舟山氏も「今の時代にふさわしいか検討の必要がある。プライバシー権など」と述べたのに対し、佐藤氏は「改定は百害あって一利なし。アメリカと一緒になって海外で戦争する国づくりにつながる。創憲は九条を変えるためのオブラートだ」と憲法擁護を明確にしました。
■佐藤氏 小農切り捨てを批判
農業問題では、篠原氏と舟山氏が農産物自由化と品目横断的経営安定対策に触れませんでした。
佐藤氏は、品目横断対策、集落営農は小農切り捨て農政だと批判し「ＦＴＡ（自由貿易協定）など自由化には歯止めが必要だ。所得保障、直接支払い制度を確立し、やりたい人、続けたい人を支援する農政に転換する」と述べました。（しんぶん赤旗東北版07年７月３日付）
７月１日には、酒田市の東北公益文科大公益ホールでも３氏の公開討論会が開かれました。
