オブラ岩（鶴岡市金沢）　　　大沼　浩

　鶴岡高専卒のＳ君は、加茂と湯之浜の間の金沢の出身です。ある年の年賀状に書いてきました。
「今、道路で分からなくなりましたが、金沢にオブラ岩がありました。どういう意味でしょうか。」

　「打つをぶつといいますね。ぶの元はうです。おぶらはおうらだったでしょう。金沢は大山の古名・尾浦の反対側の海側です。オブラ岩は尾浦岩ということになります。でも地名は地元の人がなんというかも大切ですから、お父さんにも尋ねて頂けませんか。」

　次の年の年賀状に、「先生、おみそれしました。」とありました。褒められたのでしょうか。