食料主権を確立し、いのちと健康、平和を守ろう

田川食健連が総会

写真：あいさつする大高全洋・田川食健連会長

　国民の食料と健康を守る運動田川地区連絡会（田川食健連）が16日、こぴあホールで第17回総会を開き、全国食健連事務局次長の上山興士氏が記念公演をおこないました。

　田川食健連会長の大高全洋氏（山大名誉教授）が、５月19日の全国食健連主催「国際フォーラム」に参加した報告をおこないました。

　テーマは「貿易自由化は食と農業を破壊するーＦＴＡ／ＥＰＡ・ＷＴＯから食糧主権へー」です。

　パネリストの農民連会長の白石淳一さんは、岩見沢で15haの水田農業を営み、転作は玉ねぎ、小麦などで、米価下落のなかで規模拡大＝赤字（借金）が増大し、このまま貿易自由化が進めば、食料自給率はいまの40％から12％（米は10％）になる、という政府の試算を紹介して警告しました。

　韓国の代表からアメリカとのＦＴＡ妥結反対に対する農民のたたかいや、フィリピンの代表からは、ＷＴＯ体制下で、食糧輸出国から輸入国に転落し、貧困がとくに農村でいちじるしいことが紹介され、アジアから食料主権を確立する国際連帯の運動の重要性が語られました。