道ノ上(みちのうえ・小中島・八色木)・道ノ下(みちのした・小中島)・道下(みちのした・三和・幕野内)・街道下(かいどうした・和名川)     青山 崇
民報藤島2007年6月17日第598号

 庄内の道・街道地名は、道(街道)上4、道(街)ノ上9、道ノ下10、道(街道)ノ下14で、それに街道(内・表・西・脇・端、各1で計5)を合わせると42あります。誰にも分かりやすいのでもっと多くあったと思われます。しかし区画整理や圃場整備などで少なくなったのでしょう。

 小中島の道ノ上・道ノ下は集落の東北方の水田地帯で東西に並んでいて道ノ上の東北端は京田川に接しています。現在は圃場整備で変わってしまいましたが、旧余目町本小野方から十文字への道があり、この道の上の地区、下の地区にあることによるものでしょう。八色木の道ノ上は十文字への道を跨ぐ八色木の北端の水田地帯にあります。小中島のように道ノ下もあったように思われます。

 幕野内の道ノ下は、道は清川街道で大半田と幕野内間の下の地区にあることによるのでしょう。三和の道ノ下は大黒堰の西で三和の南端にありますが、道の下によるのか、道の辺りによるのか不明です。和名川の街道下は旧備中街道の北側で和名川の北端にあり、下はここでは辺(あた)りの意味で備中街道の辺りにあることによるのでしょう。